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月刊俳句誌「獐noRo」WEB版
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西口界隈 第二部 酒場『ボルガ』のこと 結城 音彦 名前の由来(承前) 「イワンの馬鹿はご存知でしょう。トルストイの童話です。先程話した文字の王様もその一人と言えます」 私はうなずきながら、別の事を訊いた。 「ロシア文字のИ(イー)はギリシャ文字のΝ(ニュー)がひっくりかえってしまったというわけですね。Й(イークラートコエ)は草原の塵を付けたままと言うわけですか」 「そうです、そうです。楽しいですね。そういうことを想像するのは」 私達は笑いながら、「Я(ヤー)」は「Ρ(ロー)」の裏返しに枯れ枝がくっ付いたもの、「Ж(ジェー)」は「Ξ(クシー)」の横倒し。そんなたわいない事に打ち興じたのだった。 そのうち、ニコライが「ロシアらしい」と言った意味を私は別の言葉で考えていた。それは「大陸性」というものだった。よく言えば細かい事に拘らない大らかさ。別の言い方をすれば、大雑把というものである。ユーラシア大陸の大自然が育てた性格ともいえようか。何しろ、今でもハバロフスクからモスクワまでの一万kmのシベリア鉄道は乗りっぱなしで約一週間はかかると言うわけなのだから、来る日も来る日も広大な大地しか目に入ってこない、まるで大海原をはてしなく航海しているようなものである。 余談が長くなった。 酒場「ボルガ」の初代主人高島茂はこういう広大な大陸に強い憧れがあったのだろう。戦争で一兵卒として中国大陸に連れて行かれた二十歳の感受性豊な頃の大陸的ロマンが「ボルガ」という言葉の響きに感じられるのは私だけではないだろう。この俳誌「獐」や句集「麞域」の題名もまた同じ由来に連なるものにちがいない。 新宿西口唯一の古本屋(決して古書店、古書肆ではない)「天下堂」も名前だけ聞けば、ロマン溢るる商号である。 戦後の焼跡に出来た闇市の気配を色濃く残す、「思い出横丁」の一郭に「天下堂」はある。名前と裏腹に小さな古本屋である。しかも、店先にはポルノグラフィーがうずたかく積れている。そういう古本屋だが、奥まで入れば、それなりの単行本や文庫本が百円均一で並べられているのである。従って、神田の古書店街のような専門書、学術書などはないのである。まして、著名な作家の初版本などの、稀覯本はまずないと思ってよい。 つづく 結城註:新宿西口「思い出横丁」の古本屋「天下堂」は今(2006年4月)はない。二年ほど前に店じまいしたからである。 前に戻る 西口界隈のトップに戻ります。順次各ページの「つづく」をクリックすると全文が読めます。 人気blogランキングに参加しています ワン・クリック応援を
by yukit1915
| 2006-04-02 10:25
| 西口界隈
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